美大生がオススメする油絵の画用液。美大受験で使えるオイルはコレ。

油絵のコツ

どうも@Shunです!

 

油絵を描くときに使う画用液には、
かなり種類があってどれを使えば良いか
迷ってしまいますよね、、、

僕も油絵を始めたての頃は、
どの種類のオイルを使えば良いとか、
分量はどのくらいが良いとか、
あまり理解していないまま描いていました。

 

まぁ一応それでも描けるんですが、
一歩間違えると全く乾かなくなったり、
逆に早く乾き過ぎてしまったりなど、
いろいろと問題が出てきてしまうので、
最低限は知っておいた方が良いと思います。

というわけで今回は、
美大受験で使うのに最適な画用液はコレだ!
というのをメインで話していきたいと思います。

 

また、こちらの記事では僕がこれまで使ってきた中で、
一番良いと思ったオイルを紹介しているので、
よければ参考にしてみてください。

Winsor and Newtonのペインティングオイルが最強です。
どうも、@Shunです! 今回の記事では、友達からオススメされた ペインティングオイルがめちゃくちゃ優秀だったので、 それを皆さんにも紹介したいと思って書きました。 作品を長期保存するといった一般的なオイルですが、 美大受験でも十分使えるので 良ければ参考にしてみてくださ...

オイルの性質と種類

 

今までに油絵具の性質について
学んだことがある人は知っていると思いますが、
あまり良く分からないという人もいるはずなので、
軽く説明しておきます。

 

油絵具は水彩絵の具と乾燥の仕方が違います。

 

水彩絵の具は水で溶いて描くので、
乾燥する際は水が蒸発するとともに
絵具も乾きますよね。

 

しかし油絵具を薄めるのに使うオイルには
乾燥の仕方が2種類あって、
揮発するものと酸化するものがあります。

 

揮発するというのは、
よく石油が気化すると言いますが、
それをイメージしてもらえると分かりやすいかと。

 

酸化するというのは、
科学の授業でやったと思いますが、
オイルに含まれる固着成分が酸素と
科学反応を起こすことで乾燥するということです。

 

油の場合ドライヤ―などを使って乾燥させようとしても、
基本的には乾燥しないので要注意です。

 

ではこれを知ったうえで、
次はどんな種類があるのか説明していきます。

 

メーカーによって数は違いますが、
ホルベインは66種類、クサカベは30種類以上の
画用液を出しているので、
ここが分かり辛いポイントでもあります。

 

ですので受験に最適な画用液というところに
絞って話をしていきます。

 

まず下の図を見て下さい!

受験で主に使われるオイルの種類には

・絵具の練り具合を調節するもの

・絵具の乾燥を促進させるもの

と大きく2つに分けられていて、

そこから

・調合溶き油

・揮発性溶き油

・植物性溶き油

・液状乾燥促進剤

・絵具状乾燥促進剤

という5つに分けられ、
さらに14種類に細かく分けられます。

 

では一つずつ説明していきますね!

 

【調合溶き油とは】
本来は各種オイルを単体で使用したり、
段階に応じて混ぜて使用しますが、
調合溶き油はあらかじめ理想とされる
配分量で調合されているもののことです。

 

・ペインティングオイル

最もポピュラーな調合溶き油で、
リンシードオイルにぺトロールとシッカチフを加え、
ダンマル樹脂とバランスよく配合されているので、
下描きから仕上げまで使うことが出来ます。
濃度もちょうど良く作られているので、
初心者からプロまで使用されています。

created by Rinker
クサカベ(Kusakabe)
¥2,640 (2021/07/30 23:24:21時点 Amazon調べ-詳細)

・ペインティングオイルスペシャル

通常のペインティングオイルと比べ、
強い光沢を画面に与えることができ、
乾燥も速い上に時間が経過した後の
黄変が少なくなっています。
こちらは濃度が高いため、
ぺトロールを加えて濃度を調節して使うと良いです。

created by Rinker
クサカベ(Kusakabe)
¥495 (2021/07/30 23:24:22時点 Amazon調べ-詳細)

・ペインティングオイルクイックドライ

約1日で乾く速乾性の溶き油で、
優しい光沢を画面に与えることができ、
濃度はやや高いためこちらも薄めて使うと良いです。

created by Rinker
クサカベ(Kusakabe)
¥1,650 (2021/07/30 02:42:27時点 Amazon調べ-詳細)
【揮発性溶き油とは】
油絵具を薄めるのに使用される溶き油で、
時間が経過すると空気中に揮発し画面に残残ることはないです。
絵具だけではなく、植物性溶き油などを薄めるためにも使えます。
しかし絵具を画面に定着させることは出来ないため、
下描きのみの使用できる。

 

・テレピン(ターペンタイン)

松ヤニを蒸留し作られた揮発性油で、
鼻にツンとくるような独特な香りがあり、
揮発する速度も速いです。

溶解力が強く、絵具を溶く以外にも、
調合溶き油や植物性溶き油を薄める役割もあり、
非常にサラサラとしています。

長時間空気にさらしていると質が落ちてしまうので、
基本的に予備校では保存せず、
1日ごとに変えることをオススメします。

created by Rinker
クサカベ(Kusakabe)
¥1,850 (2021/07/30 02:42:28時点 Amazon調べ-詳細)

・ぺトロール

石油を蒸留して作られた揮発性油で、
これはテレピンと同様の作用を持っていますが、
テレピンよりも若干ゆっくり蒸発し、
溶解力も若干低い。

ペインティングオイルスペシャルを薄める際は、
ぺトロールを使うことが推奨されています。

【植物性溶き油とは】
これは乾性油と言われていて、
空気中の酸素と科学反応を起こし、
酸化することで絵具を乾燥させます。
この溶き油は乾燥が非常に遅いため、
受験中は単体で使うことはほぼないと思います。
調合溶き油にはこのオイルと、
揮発性溶き油が配合されています。

 

・リンシードオイル

アマの種子から搾油し作られたオイルで、
固着力と乾燥塗膜が強いので、
理想的なオイルとも言われており、
ペインティングオイルを作るときに使われる
基本的なオイルです。

created by Rinker
クサカベ(Kusakabe)
¥2,640 (2021/07/30 02:42:29時点 Amazon調べ-詳細)

・ポピーオイル

ケシの種子から搾油し作られたオイルで、
乾燥はリンシードよりも遅く塗膜も弱いですが、
黄変しにくいという特徴があるので、
白をメインとした画面にするときに使われます。

created by Rinker
クサカベ(Kusakabe)
¥2,200 (2021/07/30 02:42:29時点 Amazon調べ-詳細)

・サフラワーオイル

ベニバナの種子から搾油し作られたオイルで、
乾燥はポピーオイルと同じくらいです。
こちらも黄変しにくいため、
淡い色の画面にするときに使われます。

created by Rinker
ホルベイン画材(Holbein Art Materials)
¥700 (2021/07/30 17:24:29時点 Amazon調べ-詳細)

・サンシックリンシード/ポピーオイル

リンシードまたはポピーオイルを太陽光と空気にさらし、
ある程度酸化させたものです。
通常のものと比べて乾燥が速く、
光沢と透明感が強いのが特徴です。

(Amazonで取り扱われていません。)

【液状乾燥促進剤】
油絵具の乾燥を促進させるための液体状の画用液。
他の溶き油の酸化速度を速める役割をはたしています。

 

・シッカチフ

これは他の溶き油が酸素と結合するのを手助けし、
酸化の促進をさせることが出来ます。
画面の表面だけでなく、
絵具の内部からしっかりと乾かせます。
シッカチフを混ぜ過ぎると、
画面に亀裂や縮みが発生する場合があるので、
使用する際は量に注意する必要があります。

created by Rinker
クサカベ(Kusakabe)
¥2,949 (2021/07/30 15:53:21時点 Amazon調べ-詳細)
メディウムメディウムは主に絵具自体の質感を
保ったまま盛り上げたい時や、
筆のタッチを残したまま描きたい時に使用すると良いです。
成分的にはシッカチフと同様で、
アルキド樹脂系の絵具状乾燥促進剤です。
亀裂のない強靭な塗膜を作ることが出来ます。

 

・ラピッドメディウム(超速乾メディウム)

これはメディウムの中でも乾燥促進力が非常に強く、
絵具に対して1:1、またはそれ以上の割合で混ぜると、
数十分~数時間程度で乾燥させることが出来ます。
光沢と透明度がとても強く、
淡色系の絵具に混ぜても変色はしません。
混合量に制限はないため、
自由に混ぜて調節することが出来ます。

created by Rinker
ホルベイン工業
¥1,311 (2021/07/30 15:53:22時点 Amazon調べ-詳細)

・ストロングメディウム

一般的な乾燥促進力を持つメディウムで、
絵具に対して1:1、またはそれ以上の割合で混ぜると、
数時間~約1日程度で乾燥させることが出来ます。
淡色系の絵具と混ぜても変色はしませんが、
つや消しの効果をもっています。
つやが欲しい場合はストロングメディウムグロス
というタイプを使用することをオススメします。

created by Rinker
ホルベイン画材(Holbein Art Materials)
¥825 (2021/07/30 03:42:25時点 Amazon調べ-詳細)

・クイックドライングメディウム

乾燥促進に重点を置いて作られた、
樹脂、スタンドオイル、ぺトロールおよび
乾燥促進剤が混合された調合溶き油です。
メディウムという名前だが、
実は調合溶き油です。
絵具と1:1の割合で使用した場合は、
乾燥するまで約2日程かかります。

created by Rinker
ホルベイン画材(Holbein Art Materials)
¥660 (2021/07/30 03:42:26時点 Amazon調べ-詳細)

※メディウムを使う際の注意。

 

入試の際にただ単に速く乾かしたい時に使用することは、
あまりオススメできません。

 

自分の経験談ですが、
メディウムを使うと絵具の粘度は大幅に増して
非常に伸びが悪くなるため、
筆運びが重くなってしまいます。

それに加え乾燥が速いので、
乾き始めているところの上から描こうとすると、
画面がベタついて描きにくくなり
後の工程に悪影響を与えてしまいます。

 

これらの問題はかなりストレスとなってしまうので、
使用する量に注意しましょう。

メーカーはどこが良いの?

画用液(オイル)を販売しているメーカーは色々ありますが、
よほどのこだわりがない限り、
最初はクサカベ、またはホルベインを選ぶと良いと思います。

その理由としては、
使っている人が多いので品質が保証されているし、
価格の面からしても一般的なので、
受験生にとっても使いやすいからです。

 

この2つを比べた際に、
ホルベインの画用液は約60種類という膨大な数に対し、
クサカベの画用液は約30種程度です。

そのためクサカべの方が初心者の方でも
選びやすいのではないでしょうか。

 

予備校の時や大学内のアトリエを見る限り、
クサカベの画用液を使っている人の方が
多いかったかなという印象はあります。

僕もクサカベのものを使っているので、
そちらをオススメします。笑

 

結局どれを使えば良いの?

これは人によって様々なので、
コレ!というふうに絞ることは出来ませんが、
僕は受験時代にペインティングオイルのみで描いていました。

 

スペシャルとかクイックドライとかも使ってみたんですが、
当時は違いがそんなに分からなかったので、
最終的にはクサカベの「ネオペインティングオイル」という、
調合溶き油の原点に戻っていました。笑

筆運びをするときもクセがなく、
とても扱いやすいのがポイントですね。

 

それに理想的な割合で混合されているらしいので、
とりあえずオイル欲しい、、、
と思っている初心者の方にもオススメです!

created by Rinker
クサカベ(Kusakabe)
¥2,640 (2021/07/30 17:24:30時点 Amazon調べ-詳細)

 

 

あと、僕は揮発性油をほとんど使っていませんでした。

受験で使う場合は序盤の1~2時間あたりで使うことになり、
揮発しきらないうちに上からペインティングオイルで描くので、
結局は最初に揮発性油と調合油を混ぜたものと、
ほぼ変わらない状態になります。

 

いくら揮発が速いと言っても、
1~2時間程度では完全に揮発することはないので、
それなら最初から最後まで調合溶き油だけで良くない?
と個人的には思っています。

 

あと、リンシードやポピーなどの植物系の乾性油は、
単体で使うと乾きが遅くなるので、
受験ではあまりオススメはしません。

受験では描いてから審査するまで、
黄変してしまうほどの期間が経過するわけではないので、
特に単体で使う理由はないですね。

そもそも調合溶き油の中に最初から含まれているので、
自分で1から調合するというこだわりがなければ、
あまり買う必要はないかと思います。

 

もしそれぞれの特性や描き心地が気になる場合は、
一番小さいビンのタイプを買ってみて、
実際に試してみることをオススメします。

やっぱり自分で使ってみないと分からない部分も多いので、
お金はかかってしまいますが、
経験価値として受け止めましょう笑

 

まとめ

 

今回は受験で使うのに最適なオイルについて
話してきましたが、いかがだったでしょうか?

 

ネオペインティングオイルは
多くの人が使用しているので、
すでに使っている方にとっては、
オススメというよりも再確認のように
なってしまったかなと思います。

 

ですが、最後まで読み進めてくださった方は、
オイルについての知識は最低限
ついたんじゃないでしょうか??

 

そうであれば僕としても嬉しい限りです!笑

 

あと、入試で絵を描くときは6時間しかないので、
どの組み合わせでオイルを調合しても、
基本的には完全に乾くことはありません。

 

だから、常に濡れた状態で描くと思っていた方が良くて、
その状態の中で自分にとっていかに描きやすいオイルで
描くかが重要だと思います。

 

乾くとすればメディウムを混ぜることですが、
随時使う絵具の量によって混合量は違ってくるので、
ただ乾かすために使うという場合は、
自分の描きやすい量というところに
注意しながら探ってみて下さい。

 

メディウムを最初から使いすぎると、
中盤あたりから乾きはじめてきて、
上に重ねようとするとベタベタして
描きづらくなってしまうからです。

 

逆に絵具を盛ってゴテゴテにしたい場合は、
ラピッドメディウムが使えると思うので、
是非使ってみてください!

 

オイルに関する知識は持っていた方が確実に良いと思いますが、
無くても一応合格出来るっちゃできます。

 

ただ最低限の知識は持っておかないと、
本番でやらかすことになってしまうので、
そこだけは注意してくださいね!笑

 

(ちょっとやらかしましたが、
なんとか持ちこたえた人です←)

 

それではまた次の記事で!

 

コメント