デッサンを上達させるための話。描くことと読むことは似ている!

デッサンのコツ

どうも、@Shunです!

 

今回はデッサンを上達させるための
本質的な話をしていくんですが、
特に「読むことと描くことは似ている」
というところにフォーカスしました。

デッサンをするための技能を身に付ける過程は、
文字が読めるようになる過程とスゴく似ているので、
デッサン初心者の方でも、
どのような姿勢で練習に取り組めば良いのかが分かれば、
上達までのスピードは格段に上がりますよ!
っていう話をしていきます。

 

よくデッサン初心者にありがちなのが、
良いとされる練習法を見つけて実践しても、
なかなか上達ぜず、
自分には才能がないから描けないんだ、、、
と思い込んでしまうことです。

 

今の時代、ネットで検索すれば、
技法や技術的な知識がいくらでも出てきますよね。

だからその情報を知っていれば、
自分もすぐに上手く描けるようになると、
錯覚してしまう人が多いです。

でも、いくら技法や技術的な
知識が身に付いたところで、
技能が身に付いていなければ
全く意味がありません

結局、身に付けなきゃいけないのは、
デッサンをするための技能なので、
身に付けるために多少の努力と時間は必要です。

ここで勘違いしてほしくないんですが、
簡単ではないけど、
やれば誰でも必ず身に付きます。

それを理解している人が少ないので、
こういう内容にしてみました。

 

ちょっと前置きが長くなりましたが、
そろそろ本題に入っていきたいと思います。

 

描くと読むに共通する「包括的技能」とは?

デッサンは読むことと同様に、
複数の基本技能を覚えることで得られる、
1つの包括的技能と言われています。

まず包括的技能って何?ってなると思うんですが、
一言で言ってしまうと総合的な技能という意味になります。

分かりやすく下の画像で説明すると、

仮に1~4までの、
それぞれ別の技能が合わさることで、
5という1つの総合的な技能として
機能していくようになります。

もし1~4の技能から、
1つでも身に付いていなければ、
5という技能は正常に機能しなくなる
ということでもあります。

 

デッサンを描くときに必要な基本技能とは?

僕がまだ受験生のとき、
デッサンが上手く描けずに
悩んでいました。

そんな時お世話になったのが、
ベティ・エドワーズ著の「脳の右側で描け」という、
世界的に有名なデッサンの指導書です。

本自体は別の記事で解説するので、
今は置いておきますね。

この本の中では、
デッサンに必要な5つの基本技能が
定義されていて、

1.エッジを知覚する

2.スペースを知覚する

3.相互関係を知覚する

4.光と影(明部と暗部)を知覚する

5.ゲシュタルトを知覚する

という5つが挙げられています。

 

1のエッジを知覚するというのは、
1つのものが終わって別のものが始まるところを見る、
ということです。

少し分かりにくいと思うので
自分なりに説明すると、
対象であるモチーフの輪郭を理解して、
前後関係やモチーフの形状の変わり目を把握することです。

 

2のスペースを知覚するというのは、
描く対象であるモチーフを囲む周囲の空間や、
一般的に絵画では背景と言われている、
モチーフの奥に広がる空間を見るということです。

 

3の相互関係を知覚するというのは、
対象を遠近法によって正しいプロポーションで見る
ということです。

 

4の光と影を知覚するというのは、
対象を明暗の違いによって見るということです。

デッサンでは白と黒、
つまり、明と暗でしか色を表す手段が無いので、
モチーフを明暗の度合いで見れる力が必要です。

 

5のゲシュタルトを知覚するというのは、
対象であるモチーフの各部分だけでなく、
1~4の技能を使って全体像として認識することです。

 

 

この1~5の技能を先ほどの図に当てはめて考えると、

1.エッジを知覚する

2.スペースを知覚する

3.相互関係を知覚する

4.光と影を知覚する

という4つの技能を身に付けるためには、
各技能ごとに覚えていく必要があります。

 

そして、それらの技能をすべて身に付けた時、
5という総合的な技能、

つまり、ゲシュタルトを知覚することが
出来るようになるわけです。

 

デッサンでも同様に、
技能の一つでも欠けると機能しなくなってしまいます。

僕自身、この4つの基本技能が
全て身に付いていなかった頃、
パースが狂っていて形がいびつになってしまったり、
明暗の度合いを上手く見ることができず
不自然な色になったりすることが多かったです。

描けているように見えるけど、
どこかが決定的に足りていないという感じですね。

 

形は取れているけど、
明暗の関係が不自然過ぎて上手く見えないとか。

その逆で、
明暗の関係が良くて雰囲気は良いけど、
遠近法を理解していないために形が狂っていて上手く見えないとか。

もしくは形も明暗もしっかり見れている出来ているけど、
背景にあたる周囲の空間とモチーフ関係が上手く見れず、
モチーフと背景が別々に見えてしまうとか。

 

まぁ原因はいろいろありますが、
結局1つの技能でも欠けてしまうと、
5つ目のゲシュタルトを知覚することが出来なくなります。

 

じゃあどうすれば良いのかというと、
1つずつ出来るようにしていくという方法です。

意外とこれやっていない人が多いんですが、
めちゃくちゃオススメです。

一度に色々やろうとすると、
頭の中がゴチャゴチャになってしまい、
すごく効率が悪くなってしまうんですよ。

だから1つを徹底的に練習しましょう。

僕の場合は、
遠近法が出来ていなかったから、
それ以外のことはいったん諦めて、
遠近法だけを練習しました。

だからその時は光や影の表現はいったん止めて、
遠近法だけに集中するので、
色が無い状態ということになりますね。

そして遠近法が身に付いたら、
次は明暗でモチーフを見るための練習をしました。

 

予備校などに通っている人は、
周りが普通に描いている中で、
自分だけ絵に影を付けないで描くというのは
少し抵抗があるかもしれません。

でもやってください。笑

 

一度に色々やろうとしたために上達せず、
長い間苦しみ続けるのと、
少しの間我慢して一つのことに集中し、
短い期間で上達するのだったら
どっちがいいですか??

 

 

明らかに後者ですよね。

 

これで基本技能を身に付ける重要性を、
少しは理解してもらえたかなと思います。

 

読むときに必要な基本技能とは?

幼稚園または小学生で覚えるような、
簡単な文章を読むために必要な技能は、

1.50音を覚える

2.単語とその発音を覚える

3.文法を覚える

4.スラスラと読める

5.文章全体の意味を理解する

という5つが挙げられると思います。

 

少し昔のことを思い出してみてください。

自分が子供の頃、
文章を読めるようにするために何をしましたか?

 

きっと「あいうえお、、、、」
この50音を覚えたはずです。

そして複数の文字から成り立つ単語と、
発音の仕方を覚えます。

それから文法を学ぶことで文章が読めるようになり、
それを何度も繰り返し練習することで、
突っかからずにスラスラと読めるようになります。

これらの4つ技能を身に付けた結果として、
5つ目の文章全体の意味を理解できるようになったはずです。

 

5つ目の文章全体を
理解するというのは総合的な技能で、
この中から1つでも欠けてしまうと機能しなくなります。

そもそも50音や単語を覚えていなかったら、
話にならないし、

仮にいくら単語を覚えていても、
文法を覚えていなかったら
正確な意味を理解することが出来ないです。

それに、ある程度スラスラと読めないと、
短い文章でさえ時間がかかってしまい、
全然頭に入ってこないと思います。

 

このように、1つでも欠けている状態では、
国語の教科書に載っている長い文や、
小説のように長くて複雑な文章が読むことが出来ないので、
デッサンと同様に包括的技能であると言えます。

 

小学校でやった漢字ドリルの話。

皆さん小学生の時に、
漢字を覚えるために「漢字ドリル」というのを
宿題でやったことがあるはずです。

何度も同じ漢字の形や意味を覚えるまで、
ひたすら書き写しませんでしたか?

字が汚くてやり直しさせられたり、
テストに出て読めなかった漢字は、
覚えるまでもう一度
書き写したりしたのではないでしょうか?

 

僕自身、字はあまり汚い方ではなかったので、
そこでやり直しさせられることはありませんでしたが、
覚えるのが凄く苦手で、
覚えるまで何度も書き写してました。

中には頭が良かった
いつも1回で覚えられたという人もいると思いますが、
今はちょっと置いておいてもらえると助かります。

逆に、思い出したくもない!
っていう人の方が多いかもしれません。笑

 

そう思っていたら申し訳ないんですが、
デッサンが上手くなるために練習するのって、
漢字ドリルの勉強とも似ているところがあると
僕は思うんですよ。

デッサンも漢字ドリルと同様、
正確な形を取れるように、
質感を上手く表現できるように、
何度もスケッチブックに描いて
練習を積み重ねる必要があります。

僕も最初は上手く形が取れなかったので、
出来るまで何度もやり直したし、
描けないものがあれば、
描けるようになるまで練習しました。

 

デッサンは漢字ドリルのように
答えをを丸写し出来るほど簡単ではないし、
描けるようになったらいいな程度で取り組んでいたら、
いつまでたっても上手くなることはないと思います。

 

だからこそ、日々の積み重ねが大切だということです。

 

一度身に付けば一生涯を通して出来るもの

描くことと読むことには、
基本的な技能があると言いましたが、
それは一度身に付いてしまえば、
一生涯を通して使えるスキルとなります。

 

僕たちは小さい頃に、
日本語という言語を習得しますよね。

だから日本語で書かれていれば、
どんなものでも読むことが出来ると思います。

 

この言語という基本技能を覚えると、
そこから脳は変化していき、
最初は複雑で難しいと思うものでさえ、
簡単に出来るようになるということです。

 

幼稚園とかそれより小さな頃って、
童話や絵本を読むのさえ難しく感じたと思いますが、
中学生や高校生にもなると、
小説のような長い文章を読むのが
難しいと感じることは少なくなったはずです。

 

描くことも同様で、
一度描けるようになってしまえば、
どんなものでも描けるようになっていきます。

描くことに必要な基本技能を身に付けてしまえば、
最初はただの立方体でさえ難しいと感じていても、
練習を積み重ねることで、
複雑なモチーフでも描けるようになっていきます。

 

最後に

今回は技術的なことよりも、
本質的なことを話してきました。

もちろん技術的なことも大切ですが、
どういう考え方で練習に取り組むかということも、
かなり重要なことだと思います。

 

上手いか下手かは別として、
デッサンは紙と鉛筆さえあれば、
誰でも簡単に描けるものです。

だから、自分が満足いくレベルで描けなかったり、
周りと比べて自分の絵が劣ったりしていると、
どうしても才能のせいにしてしまいがちです。

でも今回の記事をここまで読んでいただけたなら、
デッサンを上手く描くためには才能なんて必要ない!
ということを理解して頂けたかなと思います。

 

よく「デッサン 描き方」みたいに検索すると、
技術的な部分を解説している記事が
結構出てくると思います。

でも、どういう考え方をもって練習に取り組めば良いか
書いてある記事が無かったので、
こういった内容にしてみました。

 

それでは以上となります。

 

また次の記事でお会いしましょう!

 

コメント