【美大受験】油画科の入試デッサンは鉛筆と木炭どっち?

デッサンのコツ

どうも、@Shunです!

 

今回は油画科の入試デッサンで
鉛筆と木炭どちらを使ったら良いの?
という疑問に答えていきます。

 

デッサンというと鉛筆をイメージされる方が多いですが、
油画科の試験では木炭を使ったデッサンも選べます。

 

僕も予備校に入る前までは、
木炭という名前は聞いたことがあるくらいで、
全く使ったことがなかったんですよ。

なので、しばらく鉛筆を使っていたんですが、
とある理由で途中から木炭に変えることになりました、、、

美大受験では木炭デッサンの方がおすすめ。

さっそく結論から話していくんですが、
油画科の入試では木炭を使う人の割合が高く、
実際に僕自身も使っていたのでオススメは木炭です。

 

ではなぜ鉛筆より木炭がオススメなのかというと、

・鉛筆よりも速く描ける

・背景まで描く必要があるから

・幅広い表現ができる

・鉛筆よりも暗い部分の表現が得意

・手への負担が軽い

 

このような理由があって、
美大受験において有利になる点が多いからなんですね。

 

続いては、それらについて詳しく解説していきます。

鉛筆よりも速く描ける

木炭が使われる理由の1つ目は、
鉛筆よりも速く描ける点です。

 

なぜ速いのかというと、
大きな面を描くのが得意な画材だからです。

この画像ではかなり短くなった木炭を使用していますが、
それでも木炭のほうがワンストロークでより多くの面を塗ることが出来ます。

それに加えて、鉛筆であれば面を隙間なく塗りつぶす必要がありますが、
木炭は隙間があっても擦って伸ばせるため、
画面全体にすばやくトーンをのせることが出来るんですよ。

 

鉛筆でも多少は擦って伸ばせますが、
木炭に比べると大して伸びないし、
鉛筆ならではのタッチを生かすことが出来ないため、
基本的におすすめはしません。

 

そのため6時間という制限がある入試では、
画材の性質を生かしつつ、
より速く描ける木炭が使われるというわけです。

背景まで描く必要があるから

これも速く描けるという理由に含まれることで、
油画科の入試デッサンでは背景が白というのは好まれず、
背景までしっかり描くことが求められます。

 

ではなぜ、背景まで描く必要があるのかというと、
教授たちは「モチーフが置かれている空間自体も作品」という考えを持っているからなんですね。

これに関しては後日、
詳しい内容をまとめた記事を挙げるので少々お待ちください。

 

 

僕は予備校に入ったばかりのころ、
このような背景が白のデッサンばかりしていました、、、

それまでスケッチブック程度のサイズにしか描いてこなかったので、
木炭紙という大きなサイズに慣れておらず、
どうしても背景に手を加える時間が足りなかったのも事実です。
(実際に右下のほうはモチーフすら描き終わっていないくらいですからね。)

 

単純に趣味や練習としてだったり、
日本画科の入試デッサンなどは、
モチーフだけ描いて背景は白でも大丈夫ですが、
油画科の入試では絵画作品としてデッサンを見られます。

そのため、画面全体で一枚の作品に見える必要があるということです。

 

簡単にいうと「モチーフと背景」というように
区別してはダメということですね。

作品の構図によっては背景を描かない場合もありますが、
基本的にはしっかり描いたほうが良いと予備校で教わりました。

 

僕はもともと描くスピードが遅かったこともあり、
未完成の作品として評価されてばかりでしたが、
木炭を使うようになって背景まで手が回るようになると、
次第に評価も上がって参作にも選ばれる機会が増えたんですよ。

 

中には鉛筆の方が全然速く描けるという方もいるので、
木炭のほうが絶対におすすめとは言いきれませんが、
僕自身は木炭に変えたら描くスピードが格段に上がったので、
もし作品が時間内に終わらないという方は木炭を使ってみるのも手だと思います。

幅広い表現ができる

木炭は鉛筆と違い、
線で描くだけでなく「擦る」という技法が使えます。

擦ることによって表現の幅が広がるのに加え、
描くスピードも上げられるため、
効率の良い受験に向いた画材とも言えるんですよ。

 

ここでいくつかの表現法をあげておくと、

・指で擦る

・布で擦る

・手で擦る

・食パンで擦る

・練ゴムで擦る

・擦筆(さっぴつ)で擦る

など色々な方法があります。

 

それに加えて、擦るものによってそれぞれ違う質感を表せるため、
同じ濃淡を描く場合でも様々な表現が出来るのも木炭の良いところですね。

 

ちなみにムサビの造形ファイルには、
参考画像が載っているのでリンクを貼っておきます。

武蔵野美術大学 造形ファイル|武蔵野美術大学による、美術とデザインの「素材・道具・技法」に関する情報提供サイト
造形ファイルは、武蔵野美術大学がインターネット上で公開している、美術とデザインに用いられる素材や道具についての用語や技法の情報を提供する知識モジュール群です。

 

鉛筆よりも暗い部分の表現が得意

鉛筆は白い部分がなくなるまで塗りつぶしても、
真っ黒になることはありませんし、
角度によっては強い光沢が出来て見づらくなりますよね。

しかし、木炭は鉛筆と違って、
塗りつぶせば真っ黒にすることができ、
全体的にトーンの暗い画面を作ることが出来ます。

 

また、練ゴムなどで木炭を落としてあげれば、
レンブラントの作品のような背景が暗く、
メインとなるモチーフに強い光が当たっているといった、
コントラストの強いデッサンを描くことが出来るんですよ。

通常、鉛筆で画面全体を塗ろうとすると相当な労力が必要ですが、
木炭であれば短時間で効率よく塗ることが出来るので、
幅の広い明るさの階調を必要とした作風を目指している方は、
木炭のほうが良いと思います。

手にかかる負担が少ない

これは僕の経験なんですが、
木炭は手にかかる負担が非常に少ないんですね。

なぜかというと、
木炭は柔らかい素材なので、
筆圧をあまり必要としないからです。

 

これは僕が鉛筆から木炭に変えた理由でもあります。

 

僕はH系の鉛筆を使って塗り重ねて描いていくスタイルだったので
かなり筆圧が高めでした。

鉛筆は芯がとても硬いので、
柔らかい木炭とは違い
自分が加えた力がダイレクトに伝わってきます。

それに加えて、ほぼ毎日デッサンの練習をしていたこともあり、
僕の右手にはかなりの負担が掛かっていたんですね。

 

その結果、利き腕の手首が腱鞘炎になり、
痛くてまともに絵が描けないという状態になってしまったわけです、、、

 

もしデッサンをしていて、
最近手が痛いんだよなぁと感じている方は参考になると思います。↓

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しかし、美大受験生としてデッサン練習が出来ないと、
現役で合格するのがとても難しくなるため、
なんとしても描かなくてはいけない状況でした。

そこで予備校の先生に相談したところ、
木炭なら筆圧が強くなりづらいから、
変えてみたらどう?というアドバイスを頂いたんですね。

 

正直この時期に変えて大丈夫かな、、、

という不安が大きかったのですが、
迷っている時間もなかったので、
とりあえず木炭デッサンの練習を始めたんですよ。

 

すると不安は見事に的中して、
一時的にめちゃくちゃデッサンが下手になりました笑

それもそのはず、鉛筆と木炭では描き方が全く違うので、
これは変更するときの大きなデメリットと言えます。

 

木炭の扱いに一から慣れる必要があったので、
それなりに時間がかかるのはもちろん、
今まで鉛筆で簡単に出来ていたことが
出来なくなる恐怖におそわれます。

 

まぁかなり大変ではありましたが、
やらなきゃいけない状況だったこともあり、
なんとか木炭デッサンに移行することが出来ました。

 

ただ、木炭に慣れてしまうとすごく快適に描くことが出来ます。

腱鞘炎の症状が和らいだことが僕にとってかなり大きくて、
今までどおり毎日デッサンをしていても、
手が痛くて描けないことがなくなりました。

 

このように腱鞘炎になってしまった方や、
手が痛くなりやすい方にとって、
木炭はかなりおすすめ出来る画材なので、
ぜひ視野に入れてみてください!

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ちなみに木炭は消費が激しいので、
完全に木炭に変えようと思っている方はまとめ買いがオススメです。

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最後に

ここまで読んでみて、
木炭に変えようかなという方もいれば、
そのまま鉛筆でいいという方もいると思います。

 

ですが、木炭は難しそうだからとか、
嫌だから使わないのではなくて、
自分に合う画材なのかどうか一度は試してみるのも大事かなと。

もしかすると、そこから何かを得られるかもしれないし、
意外と自分に向いていることが分かるかもしれませんからね。

 

僕も最初はこの画材苦手だなと感じていたんですが、
自分の作品へとつながる大事な要素を得ることが出来たので、
苦労して木炭に慣れた甲斐があったなと思います。

 

というわけで今回は以上となります。

最後まで読んでいただきありがとうござました。

 

それではまた次の記事で!

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