どうも、@Shunです!
今回は美大の推薦入試などで使用する、
ポートフォリオの作り方について解説していきます!
大手の予備校や美術科の高校へ通っている方は、
先生や先輩に教えてもらえると思いますが、
地方の予備校、もしくは予備校に通っていない人は、
周りに聞ける人がいないのではないでしょうか?
今回はそういった方へ向けて、
・ポートフォリオの構成
・CVの書き方
・作品クレジットの書き方
・ポートフォリオ全体の留意点
この4つについて詳しくまとめたので、
良ければ参考にしてみてください!
ポートフォリオの構成
ポートフォリオの構成は細かくすると
様々なパターンがありますが、
基本的には「表紙→目次→CV(プロフィール・活動歴・受賞歴)→作品のジャンルごと」
という形が一般的です。
1. 表紙
表紙はポートフォリオの顔になる部分なので、
ただ自分の名前だけを記載するのではなく、
デザイン面でも工夫をすると良いです。
そうすることで、
あなたの想い・考え、世界観などが伝わりやすくなるので、作品自体にも良い影響を与えてくれます。
2 . 目次
目次はポートフォリオを読みやすくしてくれるので、
必ず入れるようにしましょう。
教授たちは何十、何百というポートフォリオを見るので、
全ページをじっくりと見てくれるわけではありません。
それに、見たいページがなかなか見つからない場合、
自分の作品を見てもらえる時間が減ってしまいますよね。
そのため、見たいページや気になるページが
どこにあるのか分かりやすくしておくことで、
作品を見てもらう時間を少しでも増やすことに繋がります
3 . CV(プロフィール・活動歴・受賞歴)
CVって何?
ラテン語でCurriculum Vitaeの略
一般的には履歴書という意味で使われるが、ポートフォリオではプロフィール・活動歴・受賞歴を記載する
CVというと少し難しいイメージになりますが、
初めて会う人にする自己紹介だと思ってください。
実際にあったことのない人に作品を見せるわけなので、
生い立ちや、今まで自分が何をしてきたのかなど、
少しでも自分を知ってもらうために必要な部分です。
4 . 作品のジャンルごとに分けて載せる
これはかなり重要で、油彩作品→デッサン→立体作品→インスタレーションといように、作品のジャンルごとにまとめ、区切るような形で載せましょう。
また、載せる順番についてですが、
志望する学科の作品を一番最初に置くのがポイントです。
自分は〇〇学科に入りたいんです!というアピールもかねて、まずは志望する学科に適した作品を最初に置き、
次に自分の基礎力を見せるためのデッサン作品、
最後に趣味で制作した作品を少し載せるという流れがおすすめです。
たまに自分が気に入っている作品を順番に載せていく人がいますが、これはポートフォリオを見づらくする原因なのでやめましょう。
もし自分が画集を見ていたとして、1ページごとに違うジャンルの作品が出てきたら、頭の中がゴチャゴチャになると思います。
自分のお気に入り作品を見てもらいたい!という気持ちもわかりますが、見る人の気持ちを考えてジャンルごとにまとめて記載するようにしましょう!
このように、ポートフォリオの構成は非常に重要で、
バラバラだと伝わりづらいものになってしまうため、
上記の型に当てはめることで非常に見やすいポートフォリオに仕上がると思います!
CVの書き方
CVを書く場合、名前→出身→生年月日→学歴→展覧会場(展示名/場所・住所)という形で書きましょう!
この基本形を知っている人は少ないので、
これが出来ているとかなりポイントが高いです。
ちなみに参考になりそうなアーティストさんのホームページがあるので、
リンクを貼っておきます。
これも人それぞれなので、自分の好きなアーティストさんのホームページ、または作品集を参考にしてみてくださいね!
とはいっても、
受賞歴や活動歴なんてないよ、、、
っていう人の方が多いと思います。
僕自身も普通科高校で美術部にも所属していなかったので、受賞歴はおろか、活動歴すらなかったので。汗
ですが、活動歴や受賞歴がないから不利になるというわけではないので、ない人も安心してください。
作品クレジット(キャプション)の書き方
これまたすごく重要なポイントで、
作品の題名だけだと減点対象になるので要注意です!
そのため、必ず「題名、制作年、素材、サイズ」といった作品の詳細情報をしっかりと記載しましょう。
参考までにキャプションを作ってみました。
題名
作品の題名が決まっている場合、
作品画像の右下、もしくは左下に分かりやすく記載しましょう。
もし題名が決まっていない場合でも、
何も書かないのではなく「無題」もしくは「untitled」と記載してください。
制作年
受験生の頃はあまり気にしていませんでしたが、
美大に入っていち表現者として作品を制作すると、
それは後世に残していくものとして扱います。
そのため、いつ作品を制作し始め、いつ完成したのかという情報をしっかりと記録しておく必要があります。
画集などを見ていても必ず書いてありますよね。
こういった意識があるかどうかも見られていると思うので、作品を制作した際には必ず記録しておくようにしましょう。
素材
素材もかなり重要な部分で、
作品の情報としても大切ですが、
今後作品を修復すると考えた際に
どんな素材で制作されたかを記載する必要があります。
油絵であれば、「キャンバスに油絵」または「oil on canvas」という感じで記載しましょう。
サイズ
サイズもF15号といった号計算ではなく、
〇〇mm×〇〇mmというmm計算で記載しましょう。
ネットで検索すればF15号やその他の号サイズは何ミリかが分かるサイトがあるので、
そういったサイトに書いてあるものをメモしておくか、
スマホでスクリーンショットを撮って保存しておくと便利ですね。
ポートフォリオ全体の留意点
ポートフォリオは作品自体も見られますが、
作り方そのものも見られます。
ポートフォリオのクオリティーを見れば、
その人のレベルやどれだけ本気で合格したいのかが分かるそうです。
やっぱり、どこにでも売っている安い用紙に印刷して、
安っぽいクリアファイルに入れただけだと、
どうしても安っぽく見えてしまうんですね。
自分の作品をこの程度にしか思っていないのか。
そんなふうに捉えられてしまうかもしれません。
じゃあ、高級な紙とファイルを使えばいいのか!というわけではなくて、自分の作品や世界観に合うものを使うといった、こだわりを持つことが大切です。
例えば、、、
・作品の色や画質が良く見えるような印刷用紙を使う
・ツルツルとして光沢のある質感、マットでザラザラとした質感、といった作品に合う紙の質を選ぶ
・A4やA3ではなく、自分の作品を見せるうえで一番良い縦横比の紙を使う
・業者に製本してもらう
他にも文字のサイズやフォントにも気を付けましょう。
文字が小さ過ぎると読みづらくなってしまうし、
大き過ぎるとダサくなってしまうので、
自分のポートフォリオに合うデザインを探しましょう。
この辺の価値観は人それぞれなので、
自分が好きなアーティストのホームページや、
ポートフォリオ、作品集などを参考に、
お気に入りのデザインを見つけてみてください!
まとめ
今回はポートフォリオの基本となる型を中心に解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
最後にもう一度まとめておくと、
今回紹介したポートフォリオを作るポイントは4つあって、
・ポートフォリオの構成
・CVの書き方
・作品クレジット(キャプション)の書き方
・ポートフォリオ全体の留意点
でしたね。
まずポートフォリオの構成は、
「表紙→目次→CV→作品ジャンルごと」
これが基本的な形になるということでした。
続いて、CVの書き方も基本の形があって、
「名前→生年月日→学歴→展覧会歴」
という順番でしたね。
次に、作品クレジット(キャプション)の書き方は、
「題名、制作年、素材、サイズ」
という作品の詳細情報をしっかりと記載するということでした。
最後に全体の留意点ですが、
作品だけでなく、紙やファイルの質にもこだわりを持つ
という感じです。
いろいろ書いてきましたが、
ポートフォリオも作品と同様に
個性が現れる一つの作品だと僕は思います。
今回紹介した基本の型を上手く活用した上で、
自分なりのポートフォリオを制作してみてください!
というわけで以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう。
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